今の子どもたちは、祝福されているでしょうか。いじめに遭ったり、受験競争に追われていたり、
ストレスを溜めて自分を失ってしまったりしていないでしょうか。
子どもは祝福されるべきもの。そして一人ひとりが、備えられた賜物を使っていきいきと生きていけるよう、
育って欲しい。双葉幼稚園は、そのような人生で一番大切なところをしっかりと見つめ、
子どもたちを育てていきたいと願っています。
子どもたちが、神さまに祝福されて生きていくことができるように、
そして神さまと人々に愛される人になるように育てます。
- ● 子ども一人ひとりの思いを受けとめ、その子らしさが十分に発揮されるように育てます。
- ● 愛されることで愛することを知り、信頼されることで人を信頼することのできる人に育てます。
本園は、建学当初からキリスト教精神に基づいた教育を行っております。
キリスト教だけではないですが、宗教を信じている人とそうでない人の違いは、
自分が今生きていることを、生かされていると考えるか、
自分の力で生きていると考えるかの違いに表れます。
生かされていると考えている人は、生きていることに感謝の気持ちを持ちますし、
様々な人との出会いも感謝の気持ちを持って受けとめます。
また、何らかの苦難にぶつかった時にも、それにより自分に与えられたことの意味を考え、
それを乗り越えることに人生の意味を見出そうとします。
すると、どうして自分だけがこんな目に遭うのだと自暴自棄になったりしませんし、
苦難から逃げ出したりもしません。
自分が生かされていると考えるところから、どんなことにも感謝の気持ちを持ち、
物事に常に前向きな気持ちで取り組めるようになるのです。
わたしたちは、子どもたちにもそのように生きていって欲しいと願っています。
これは、キリスト教、仏教、神道などあらゆる宗教を超えて、
すべての人が根源的に願っていることだと思います。
しかし、人は暫しそのことを忘れ、目先のことで一喜一憂しがちです。
そんな自分たちの在り方をもゆったりとした目で見つめ、
子どもたちを包みこんで育てていきたい。双葉幼稚園は創立時からずっとそのように願っています。
2013年度より、第5代園長の重責を担うことになりました。
江戸川双葉幼稚園は、1941年11月29日に創立されました。日中戦争のさなか、そして太平洋戦争前夜という大変な時期であり、子どものことなど世の人々がかまっていられない時期でありました。そんな中であっても、子どもたちがのびのび遊ぶことができる場を提供したい、そしてイエスキリストの愛の精神をもって子どもたちを育てたいという初代園長・牧師の願いから、この幼稚園は始まりました。
その日からすでに70年余の月日が経ち、時代は大きく様変わりしました。双葉幼稚園も、時代の変化に応じて変わっていかなければなりません。皆さまにご指導いただきながら、変えるべきところ、変えてはならないところを吟味しつつ、子どもたちを育てていきたいと考えております。
ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。